血液性愛者にとって「吸血鬼」は永遠のテーマです。私が生まれて初めてプレイしたエロゲーもまた、「吸血鬼」を扱った『MinDeaD BlooD~支配者の為の狂死曲~』でした。
『MinDeaD BlooD~支配者の為の狂死曲~』は、海上に建設された人工都市『千砂倉』を舞台に、吸血鬼となった主人公・七瀬しずるが活躍する物語です。まず、プレイヤーは、七瀬しずると姉妹(園原麻由と園原麻菜)を各エリアに配置します。そして、エリアの吸血対象者に吸血していくことで、そのエリアに感染者を増やしていきます。感染者が増えるとするとそのキャラクターの服従度が上昇し、服従度がMaxになると吸血鬼ハンターとの戦闘が始まります。戦闘に勝利すればエリアは「陥落」します。一方、しずるがハンターに敗北した場合はDeadEnd(ゲームオーバー)となります。また、条件によってエリアが「廃墟」「無法」となることもあり、エリアの状態によってエンディングが変化します。
さて、ゲームの概要は上記の通りですが、プレイしてみての感想を述べたいと思います。まず、シナリオはよくできています。エロ要素に関しても、輪姦や陵辱等のライトな(?)プレイから、グロや拷問、フタナリといったコアな設定まで、私のようなリョナラーにも嬉しい内容です。逆に、残虐なシーンを好まないゲーマーにはハードルが高いかもしれません。ストーリー展開もなかなか秀逸で、「エロゲーなんてただヤっているだけでしょ?」という私の偏見は見事に打ち砕かれました。ネタバレになるので詳細は省きますが、ある場面を見たとき、私はつい目頭が熱くなりました。血を求めてプレイを始めた私ですが、ストーリーについハマり込んでしまいましたね。
一方、ゲーム性に関しては不満でした。『MinDeaD BlooD~支配者の為の狂死曲~』は難易度が高いことで有名です。実際にプレイしてみると、ゲーム進行に関するヒントは無いに等しく、途中で迷子になることがたびたびありました。適当に進めていくと、大事なシーンを見ることができなくなったり、しずるちゃんが死んでしまったり……はい、途中で投げ出したくなりました(笑)何度もゲームオーバー画面を見せられ萎えてしまった私は、不本意ながら、攻略ページのお世話になりました。ゲームが得意(好き)ではなくただシナリオやエロシーンを楽しみたいだけなら、ネット上の攻略ページを参照しながらプレイすることをオススメします。私のように、途中でプッツンしないように気を付けてください(笑)
ゲーム性に関してはアレですが、シナリオは本当によくできています。そして、私のような血まみれの猟奇モノが好きな方も満足できるエグさを備えています。買って損は無いエロゲーでした!