ハードSMレーベルのSCRUMは、業界内でもかなりキツイ責めを実現していると言われます。そのSCRUMがお送りするのが『PAIN GATE 達磨鎖食』です。女優のレイナさんは、被虐者として登場する女優としては美しい方です。また、責め師の風見蘭喜氏は、「極悪縄師」の異名を取る人気者です。レイナさんと風見蘭喜氏が繰り広げる拷問は、本物志向の私をしてうならせるほどの魅力に溢れていました。
本作品では、鞭責めや水責めに始まり、後半は「拘束椅子」と呼ばれる拷問器具を使ってレイナさんを徹底的に痛めつけます。
まずは鞭責めから。風見氏がバラ鞭を使って、全裸のレイナさんを激しく打擲します。単に鞭打ちを行うというのではなく、彼女の皮膚が内出血で赤くなるまで執拗に打ち据えるんですね。麻縄で吊り下げられた彼女は、鞭が下半身を打つたびに「アアア……」と苦悶の声を漏らします。オマンコの割れ目に縄が食い込み、彼女は本当に苦しそうです。これは中世ヨーロッパの魔女狩りを髣髴とさせる素晴らしい拷問です。皮膚が破けて血が滲む光景がエロティックです。
その後、傷の手当ても無いまま水責めが始まります。人間を沈めるのにちょうどいい大きさの水槽を使って、レイナさんを水没させる風見氏。レイナさんの傷口に水が染み込み、彼女の痛みは倍増されるようです。ジンと染みる痛みに声を漏らすと、口から水が入り込んで窒息しそうになります。レイナさんは、死と隣り合わせという上京に怯えながら、恐怖で引き攣った表情を見せてくれます。ドSな嗜好の持ち主にとって、これほど興奮するシーンは無いと思います。
いよいよ後半戦の「拘束椅子」です。この椅子は、エンドユーザーであるお客さんからのリクエストをもとに、縄師の神浦匠さんと革製品職人の天ノ介さんの協力によって制作されたものだそうです。手足の枷に加えて、首輪や革製のベルトも使って全身を椅子に固定するので、被虐者は完全に身動きが取れなくなります。椅子の左右のチェーンは、上部の滑車を介して、片側に釣り針、片側に錘が付いています。女優の肌に釣り針を刺すと、反対側の錘によって引っ張られるため皮膚が伸びるという仕掛けです。皮膚に釣り針が刺さるだけでも痛そうなのに、更にそれを引っ張るというテクニックは、もはやSMの域を超えた拷問です。しかも、釣り針はもともと人間の皮膚に刺すものではありませんから、SM用の針を刺すよりも遥かに痛みを伴うはずです。そのような狂気の責めに、レイナさんは果敢に挑戦します。私は、心から彼女を応援しました。
風見氏による拷問は、釣り針による皮膚吊り、注射針を何本も突き刺すオッパイ責め、そしてスタンガンを使った電流責め、とかなりハードです。針による責めでは、思ったよりも血が出ないため、ちょっと物足りなかったというのが正直な感想です。皮膚の表面に針を刺しただけでは、そこまでの出血は期待できないのです。私が一番ムラムラするのは血液ですから、レイナさんには血まみれになってもらいたかったです。
ちなみに、電流責めの際に、レイナさんは助けを求めて絶叫します。が、マウスワイダーで口を固定されていたため、彼女の悲鳴は風見氏に届かなかったようです。全身を流れる電流に彼女はビクビクと痙攣し、そのまま白目を剥いてしまいます。犯罪スレスレの拷問に、レイナさんの人格まで崩壊してしまったようです。
血液鑑賞という点からは微妙ですが、ハードSM作品としては高く評価できる傑作です。日本国内でここまで残酷な撮影が行われていたのかと思うと、私はゾッとすると同時に、股間が熱くたぎりました。